厳しく批判された副官
寝室には鉄製の寝台が一つ、応接室にはテーブルが一つ置かれているだけだった。
これを気にかけていた副官は、寺洞の家具店でベッドと机、じゅうたんを買い求め、部屋を模様替えした。
前より部屋が明るくなったと、みんなが喜んだ。
ところが、その日の夕刻、宿所に戻った将軍はたちまち厳しい表情になった。
「この家具は誰が持ち込んだのだ」
「私が……」
副官は口ごもりながら答えた。
将軍は厳しくとがめた。── 君は何のために部屋の模様替えをしたのかね。人民の生活状態を知りながら、こんなことをするのかね。祖国は解放されても、労働者、農民は貧しい暮らしからまだ抜け出していない。だというのに、われわれが今からぜいたくな生活に染まってしまったら、どうやって革命を続けていけるというのか。われわれは決して、ぜいたくをするために革命に身を投じたのではない。今、われわれは祖国を早く豊かにし、そして強くして、一日も早く人民の生活を向上させることに全力を注がなければならない──
そして、将軍はきっぱりと言った。
「誰を問わず、われわれは人民の生活水準を超えてはならない!」