朝鮮労働党中央委第7期第5回総会に関する報道
【平壌1月1日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央委員会第7期第5回総会が、チュチェ108(2019)年12月28日から31日まで党中央委員会の本部庁舎で行われた。
朝鮮労働党の
総会には、朝鮮労働党中央委員会の委員、委員候補と党中央検査委員会の委員が参加した。
党中央委員会の活動家と省、中央機関の活動家、道人民委員長、道農業経営委員長、市・郡党委員長、重要部門と単位、武力機関の活動家が、オブザーバーとして出席した。
総会には、次のような議案が上程された。
1.醸成された対内外形勢の下でわれわれの当面の闘争方向について
2.組織問題について
3.党中央委員会のスローガン集を修正、補充することについて
4.朝鮮労働党創立75周年を盛大に記念することについて
総会では、第1の議案が討議された。
党中央委員会第7期第4回総会の決定貫徹のための緊張した闘いの中で、自立、自力を原動力とするわれわれの主体的力がいっそう強化されたと評価して、
去る数カ月間、われわれの前に逢着した挑戦は、他国なら一日も耐えられなくて退く過酷で危険極まりない大きな苦難であったが、いかなる困難も強固な全一体を成し、屈することなく進むわが人民の突進をとどめることも遅滞させることもできなかったし、国家の力、国防力の強化において大きな成果を絶えず備蓄したことについて述べた。
国防科学技術の先進国でのみ保有した先端兵器システムを開発する膨大かつ複雑なこの事業は、科学技術上の面において革新的な解決策を誰かの助けもなしにわれわれ自らが見い出すことを前提としたし、これら全ての研究課題は主体的力量、すなわちわれわれの頼もしい科学者、設計士、軍需工業部門の労働者によって完璧(かんぺき)に遂行された。
これは、偉大な勝利となり、党が構想していた展望的な戦略兵器システムがわれわれの手中に一つずつ握られるようになったのは朝鮮の武力発展とわれわれの自主権と生存権を守り、保証する上で大きな出来事となる。
先端国防科学のこのような飛躍はわれわれの軍事技術的強勢を不可逆のものにし、わが国力の上昇をこの上なく促進させるであろうし、周辺の政治情勢の統制力を向上し、敵には甚大かつ甚だしい不安と恐怖の打撃を与えるであろう。
今後、米国が時間稼ぎをすればするほど、朝米関係の決算を躊躇(ちゅうちょ)すればするほど予測しがたく強大になる朝鮮民主主義人民共和国の威力の前に無為無策でやられるしかなく、よりいっそう行き止まった境遇に陥ることになっている。
そして、われわれはわが国家の安全と尊厳、そして未来の安全を何かと絶対に交換しないことをさらに固く決心したと強調した。
米国がわが国家の根本利益に反する要求を掲げて強盗さながらの態度を取っているので朝米間の膠着(こうちゃく)状態は不可避に長期性を帯びることになっていると述べ、近ごろ米国がまたもや対話再開問題をあちこちに持ち歩いて持続的な対話うんぬんを出まかせにしゃべっているが、これは初めから対朝鮮敵視政策を撤回して関係を改善し、問題を解決する用意があってではなく、四面楚歌の境遇でわれわれが定めた年末時限を難なく越して致命的な打撃を避けられる時間稼ぎをしようとすることだ、対話をうんぬんしながらも朝鮮を完全に窒息させ、圧殺するための挑発的な政治的・軍事的・経済的悪巧みをさらに露骨にしているのが白昼強盗である米国の二重的振る舞いであると釘を刺した。
われわれは、決して破廉恥な米国が朝米対話を不純な目的の実現に悪用することを絶対に許さず、今までわが人民がなめた苦痛と抑制された発展の代価をきれいに全部払わせるための衝撃的な実際の行動に移ると述べた。
われわれにとって、経済建設に有利な対外的環境が切実に必要なのは事実であるが、決して華麗な変身を願って今まで生命のごとく守ってきた尊厳を売り払うことはできないと強調した。
世紀をまたいできた朝米対決はこんにちになって、自力更生と制裁との対決に圧縮されて明白な対決の図を描いていると述べた。
核問題でなくても米国はわれわれにまた他の何かを標的に定めて襲いかかるであろうし、米国の軍事的・政治的威嚇は限りがないであろうと述べ、米国との長期的対立を予告する当面の現情勢はわれわれが今後も敵対勢力の制裁の中で生きていかなければならないことを既定事実化し、各方面で内部の力をより強化することを切実に求めていると明らかにした。
自立、自強の壮大な偉業を牽引し、促すには不十分であり、大胆に革新できず、沈滞している国家管理活動と経済活動など、現実態について分析した。
もし、われわれが制裁の解除を待って自強力を育むための闘いに拍車をかけないなら、敵の反動攻勢はいっそう激しくなり、われわれの前進を阻もうと襲いかかるであろうと述べ、われわれが自らの威力を強化し、自力更生、自給自足の高価な富をより多く創造するほど敵はよりいっそう大きな苦悩に陥ることになり、社会主義勝利の日はそれだけ早められると強調した。
全ての党組織と活動家が、時代が付与した重大な任務を快く担って自力更生の威力で敵の制裁・封鎖策動を総破綻(はたん)させるための正面突破戦に邁進(まいしん)することについて明らかにした。
「われらの前進を妨げるあらゆる難関を正面突破戦によって切り抜けていこう!」、これがこんにち、全党と全人民が掲げていくべき闘いのスローガンであると指摘した。
国家経済活動システムの中核である内閣責任制、内閣中心制を強化するための根本的な方途について明らかにした。
内閣の活動はすなわち党中央委員会の活動であり、党中央委員会の決定執行はすなわち内閣の活動であることについて強調し、総会以後から経済活動に対する国家の統一的指導と管理を強化する上で早急に解決すべき重大な問題を解剖学的に分析した。
経済の発展を促し、活動家の役割を強められるように全般的な機構システムを整備するための革新的な対策と具体的な方案を打ち出した
金属工業、化学工業、電力工業、石炭工業、機械工業、建材工業、鉄道運輸、軽工業の各部門に山積している弊害と不振状態を全面的に分析し、経済活動に新たな前進をもたらすための科学的で実質的な対策を具体的に打ち出した。
こんにち、われわれが依拠すべき底知れない戦略資産は科学技術であると述べ、現在のように経済活動で隘路が多い時には科学技術が灯火となって前途を照らし、発展を先導しなければならないと指摘した
前代未聞の酷い挑戦と難関を切り抜ける正面突破戦で必ず勝利するには、強力な政治的・外交的・軍事的保証がなければならないと述べ、現形勢に対処して外交戦線をいっそう強化するための方略を提起した。
米国が去る70余年間、わが国家を敵に、「悪の枢軸」「核先制攻撃対象」に規定して最も野蛮的で非人間的な制裁と持続的な核脅威を加えてきたし、米国の対朝鮮敵視政策によってこんにち、朝鮮半島の情勢はより危険で重大な段階に至っていると指摘した。
われわれが朝米間の信頼構築のために核実験と大陸間弾道ロケット試射を中止し、核実験場を廃棄する先制的な重大措置を取った過去の2年間だけでも、米国はこれ相当の措置で応えるどころか、大統領が直接中止を公約した大小の合同軍事演習を数十回も行い、先端戦争装備を南朝鮮に搬入してわれわれを軍事的に威嚇したし、十余回の単独制裁措置を講じることでわが体制を圧殺しようとする野望には変わりがないことを再び世界に証明したと述べた。
このような状況の下で、守ってくれる相手もいない公約にわれわれがこれ以上一方的に縛られている根拠がなくなったし、これは世界的な核軍縮と拡散防止のためのわれわれの努力にも水を差していることについて強調した。
現情勢は、われわれがすでに明らかにしたように、敵対勢力がわれわれの自主権と安全にあえて手出しできないように、われわれの力を必要なだけに培ってわれわれ自身を守る道だけがわれわれが力に余っても中断することなく、そして躊躇(ちゅうちょ) することなく歩むべき道であるということを実証していると述べ、朝鮮労働党の対米政策的立場を明白にした。
戦略兵器の開発もより活気を帯びて推し進めるべきであると述べ、米国の強盗さながらの行為によってわれわれの対外環境が並進の道を歩む時も、経済建設に総力を集中するための闘いを繰り広げている今も全く変わったものがなく、依然として敵対的行為と核脅威・恐喝が増大している現実からわれわれは、可視的経済成果と幸福と安楽だけを見て未来の安全を放棄することができないと断言し、これから世界は遠からず、朝鮮民主主義人民共和国が保有することになる新しい戦略兵器を目撃することになるであろうと確言した。
米国の本心を掘り下げてみた今になってまで、米国に制裁解除などに縛られていかなる期待などをもって躊躇する必要は何もなく、米国が対朝鮮敵視政策を最後まで追求するなら朝鮮半島の非核化は永遠にないということ、米国の対朝鮮敵視が撤回され、朝鮮半島に恒久的で強固な平和体制が構築される時まで国家安全のための必須的で先決的な戦略兵器の開発を中断することなく引き続きねばり強く行っていくということを断固と宣言した。
国防工業部門の活動家と科学者は、これまでの3年間厳しい闘いを繰り広げて核戦争抑止力を握りしめたその勢い、その気概通りに党と革命に対する変わらぬ忠誠心を抱いて国防力を全面的に固めていくための聖なる活動に邁進(まいしん)することについて強調した。
時代と革命発展の要請に即して党を組織的、思想的にいっそう強化し、幹部の役割を強める上で提起される原則的問題と実践的対策を提起した。
朝鮮革命は力強く前進しているが、これに反発する敵対勢力の挑戦は執ようでぶつかった難関も甘くないと述べ、革命の最後の勝利のために、偉大なわが人民が豊かに暮らすようにするためにわが党はまたもや厳しくて長きにわたる闘いを決心したと強調した。
こんにちのこの社会主義運命の岐路での勝敗の決定はただ、わが党の団結した威力とその指導的役割にかかっていると述べ、わが党は断固と立ち向かって米国とそれに追随する敵対勢力に引き続き甚大な打撃を加え、いつもわが人民と苦楽を共にするであろうと強調した。
われわれみんなが不屈の革命信念と烈火のような祖国愛、堅忍不抜の闘争精神で引き続き力強く闘うなら難関は撃破され、「われら幸せうたう」の歌が全国の人民の実生活となる新しい勝利を迎えることになるであろうと確言し、こぞって革命の前に横たわった峻厳な難局を正面から突破し、社会主義強国建設の抱負と理想を実現するためのこんにちの栄えある闘いで先駆者、旗手になって勝利の進撃路を力強く切り開こうと熱烈にアピールした。
総会では、第1の議案に対する書面討論が提起された。
各討論者は、社会主義建設の前進途上に横たわったあらゆる挑戦と難関を断固と排して自力繁栄の大業を早めて実現していくことに関する
総会では、第1の議案に対する決定書の草案について慎重かつ積極的な研究討議が行われ、決定書が全会一致で採択された。
総会では、第2の議案である組織問題を取り扱った。
党中央委員会の政治局委員、委員候補を召還および補欠選挙した。
李日煥、李炳哲、金徳訓の各氏を党中央委員会政治局委員に補欠選挙した。
金正官、朴正天、金衡俊、ホ・チョルマン、リ・ホリム、キム・イルチョルの各氏を党中央委員会政治局委員候補に補欠選挙した。
党中央委員会の副委員長を解任および選挙した。
李日煥、金衡俊、李炳哲、金徳訓の各氏を党中央委員会副委員長に選挙した。
党中央委員会の委員、委員候補を召還および補欠選挙した。
金衡俊、韓光相、姜宗官、金光哲、金京準、楊勝虎、クァク・チャンシク、パク・クァンジュ、パク・ミョンス、李逢春、松碩元の各氏を党中央委員会の委員候補から委員に、ホ・チョルマン、リ・ホリム、呉日晶、金英歓、キム・イルチョル、キム・ジョンホ、ソン・ヨンフン、リム・グァンイル、崔相建の各氏を党中央委員会委員に直接補欠選挙した。
チャン・グァンミョン、チョン・ヒョンチョル、シム・ホンビン、リ・テイル、チェ・グァンイル、リ・ワンシク、リ・ヨンチョル、チェ・チュンギル、キム・ハクチョル、キム・チョル、パク・ジョングン、チョン・ハクチョル、チョ・ヨンドク、シン・ヨンチョル、キム・スンジン、ムン・ジョンウン、リ・ジョンギル、チェ・ソンナム、チョン・ヒョンギル、カン・ソン、キム・ヨンベ、キム・ギリョン、シン・ホンチョル、キム・ヨンナムの各氏を党中央委員会の委員候補に補欠選挙した。
党中央検閲委員会委員長の選挙および委員の召還、補欠選挙が行われた。
李象元氏を党中央委員会検閲委員会の委員長に選挙した。
党中央委員会の一部部署の部長を解任および任命した。
李日煥、キム・ヒョンジュン、崔輝、李炳哲、金徳訓、崔富一、ホ・チョルマン、リ・ホリム、韓光相、呉日晶の各氏を党中央委員会の部長に任命した。
党中央委員会の第1副部長を任命した。
キム・ドンイル、李永吉、金與正、李英植の各氏を党中央委員会の第1副部長に任命した。
道党委員長を解任および任命した。
キム・ヨンファン氏を両江道党委員長に任命した。
国家機関の幹部を解任および任命した。
キム・イルチョル氏を内閣副総理兼国家計画委員長に、チョン・ハクチョル氏を石炭工業相に、チョン・ミョンシク氏を文化相に、キム・スンジン氏を国家科学院院長に任命した。
総会では、第3の議案として党中央委員会のスローガン集を修正、補充することに関する問題を討議、決定した。
総会では、第4の議案として朝鮮労働党創立75周年を盛大に記念することに関する問題を討議し、当該の決定を採択した。
党中央委員会第7期第5回総会の基本思想、基本精神は情勢がよくなることを座って待つのではなく正面突破戦を展開すべきであることだと明らかにした。
言い換えれば、米国と敵対勢力がわれわれが楽に暮らすように放置するという夢は見てはならず、社会主義建設の前進途上に横たわった難関をもっぱら自力更生の力で正面突破すべきことであると強調した。
われわれは、こんにちの闘いで客観的要因の支配を受けてそれに順応する道を探すのではなく、正面突破戦で切り抜けて客観的要因がわれわれに支配されるようにすべきであると述べた。
党政策を執行するための具体的な計画と正しい方法論を立て、実践的な対策を講じなければならないと強調した。