朝鮮の三十八度線(73)
ソ米共同委員会の破綻(3)
それらはすべて、モスクワ三国外相会議の決議そのものに反対する勢力であった。反面外相会議の決議を支持する民主主義民族統一戦線所属の政党はわずか三つにすぎず、八十万の会員を擁する全国労働総評議会、三百万を超える全国農民同盟、六十五万の青年からなる民主青年同盟、人口の半分を占める女性同盟などの代表は除外されていた。
ソ連側は、モスクワ三国外相会議の決議に反対した政党、団体は共同委員会の協議対象からはずすことを提案した。これは以前の親日反動勢力を除き、広範な民主勢力の代表を引き入れるためのものであった。
ソ連側は会議の決裂を避けるため、反信託団体にたいする共同委員会の態度を示す共同声明第五号を発表することを提案し、アメリカ側の合意を得た。
四月十八日に発表された共同声明第五号には、真に民主的な政党・団体としてモスクワ三国外相会議の決議を支持し、それに依拠して協力するという内容の請願書に署名した政党と団体とだけ協議するとされていた(『朝鮮問題参考文献集』第一分冊 一三ページ)。
民主主義民族統一戦線傘下の広範な政党、大衆団体は共同声明第五号を支持しそれを順守すると声明した。