プエブロ号は返さない

一九六八年一月二三日、朝鮮の領海を侵犯したアメリカの武装情報収集船プエブロ号を朝鮮人民軍海軍が拿捕した。

アメリカの艦船を拿捕したことは歴史上いまだかつてなかったことである。

アメリカは核空母をはじめ膨大な軍事力を出動し、プエブロ号を返還しなければ戦争も辞さないと威嚇した。

その時、金日成主席は金正日総書記に、最高司令官という立場でプエブロ号をどう処理すればよいか判断し決心してみるようにと言った。

総書記は、アメリカが降伏書を出す前には絶対にプエブロ号の船員を釈放しないし、たとえ降伏書を出すとしてもプエブロ号はわれわれの戦利品として返さない、と断言した。

事態は総書記が言明したとおりになった。

アメリカは「『報復』には報復で、全面戦争には全面戦争で!」という朝鮮の断固たる意志と強力な軍事的対応措置に気がそがれ、彼らの罪業を認めて謝罪し、再発防止を保証する文書に署名せざるを得なかった。

こうしてプエブロ号の船員は朝鮮民主主義人民共和国領内からの追放という形式で釈放された。

しかし、プエブロ号は朝鮮人民軍の戦利品としてそのまま残された。

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