人民大衆は師

一九七五年八月三一日のことである。

金日成主席は朝鮮を訪問した共同通信社の猪又久夫編集局長に接見した後、午餐会を催した。

午餐会の席上、猪又編集局長は朝鮮の工業や農業、鉱業など経済の各部門の問題について質問した。

主席は具体的な例を挙げながら質問に答えた。

彼は主席の該博な知識に驚嘆の念を禁じえなかった。

「主席閣下は人民経済の各部門に対する造詣が専門家以上に深いようです。超人的と言うほかありません」

主席は笑みを浮かべて、それは過分なおほめの言葉だ、わたしが体得したすべての知識は人民大衆が教えてくれたものだとして、言葉を継いだ。

「わたしは常に労働者や農民、学者の中に入って彼らと話し合っています。人民はよい意見をたくさん出してくれます。人民大衆の中に入れば主観主義を犯さなくてすみます」

そして、農学者は主に書物に頼って仕事をするが、じかに農作に携わる農民は豊かな営農経験を持っている、だからわたしは彼らの中に入って多くのことを学んでいるとして、こう付け加えた。

「農民をはじめ人民大衆はわたしの師だと言えます」

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