四二と白頭山
偶然だというには白頭山はあまりにも意味深いいわれを秘めている。
朝鮮で一番高い白頭山(二七五○メートル)は年中銀雪をまとい荘厳にそびえ、昔から朝鮮民族の祖宗の山と呼ばれてきた。
総書記が誕生した当時、白頭山には日本の軍事的占領(一九○五~一九四五)から朝鮮を解放するための武装闘争を繰り広げていた
総書記は抗日大戦の銃声を子守歌のように聴きながら育った。総書記の目に初めてなじんだのは軍服を着た母の姿であり、総書記の「幼なじみ」は砲煙にくすんだ闘士たちだった。総書記にとって険峻な白頭霊峰は生まれ故郷の庭にひとしかった。
人は生まれた土地に倣(なら)うというが、総書記も不思議なほど白頭山に倣っている。山頂に巨大な天池を抱き、あまたの山岳を率いた荘厳な姿と神秘的な自然現象によって人々を魅惑する白頭山は、そのまま雄大な抱負と非凡な英知、ゆるぎない胆力と強靭な意志、限りない包容力と完璧な統率力を備えた総書記の風格と気性を象徴している。