王建と王建王陵
高麗の始祖王建は、松岳(開城地方)の長であった王隆の子で、877年の生まれである。
896年、開城内の一城主となり、その後西南地方の諸州・郡を統治し、後百済の後背に泰封国の強力な拠点を築いた。913年、泰封国の侍中の地位に就き、918年、新王朝高麗を建てた。
王建の誕生1117周年に際して開城松岳山の麓に改築された王建王陵は、陵門内の墳墓区域と公園区域からなっている。
高句麗式石室土墳の高さは8mである。玄室には大きな板石で組んだ棺台が、左右の壁際には遺物を置く長い台があり、四方の壁面には竹、松、青龍、白虎、玄武などの壁画が描かれている。
王陵とその周辺で玉帯鉤、金銅座像その他の遺物が出土している。