大同江文化

 

平壌を中心とする大同江流域では、檀君朝鮮時代の文化を特徴づける琵琶型短剣及び琵琶型槍穂をはじめ星型石斧、環状石斧などの石材武器類、それに奴隷殉葬墓、支石墓、黄垈城址など数多くの遺跡・遺物が発掘されている。

龍山里発掘の殉葬墓は、奴隷主を安置した大きな玄室の周りに10の小玄室が配されており、ここから殉葬奴隷のおよそ30体分の遺骨が出土している。

黄垈城址は檀君陵がある江東郡で発掘され、その周は300m程度で、城壁の底部の幅は10m、上部の幅は5mである。現在まで発見された平壌一円の支石墓数は1万4000余基にのぼり、大奴隷主のものと思われる特大支石墓は16基である。

もろもろのヒョウタン形壺は当時の陶器生産のレベルの高さを語っている。

朝鮮の歴史学界は、大同江流域で生まれ、独特な発達を遂げた文化を大同江文化と命名した。大同江文化は古代人類文明の発展に大きく寄与した。

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