科学者たちの感嘆

二〇〇一年の夏、金正日総書記がロシア訪問の途中でロシア科学院シベリア分院を訪ねた時のことである。

分院責任者の案内を受け、研究成果を示す図解パネルの前にきた総書記は、案内者の説明とグラフを対比して見るとともに、そこに記された無数の数値や記号、公式などを興味深く見つめ、すぐうなずいた。

そしてグラフの曲線を指差し、標準値と測定値がほぼ一致しているのは研究の成果が良好であることを意味すると言った。

総書記が自分たちの研究成果に対して予想外に深く理解してくれただけでなく、称賛してくれたことに気をよくした案内者は、グラフの横の図表パネルの前に来て熱心に説明しはじめた。

彼の説明を二言三言聞いた総書記は、分かったから他のものを見ようと言った。

案内者が怪訝な顔をすると総書記は、図表とグラフを指差して、この図表はグラフを図表化しただけなのに、なぜまた説明する必要があるのか、説明なしでも十分理解できると言った。

総書記がフルニチェフ名称宇宙科学センターを参観した時も同様であった。

センターの研究設備を一つひとつ具体的に見届けた総書記は、これが宇宙ステーション「ミール」の模型なのかと案内者にたずねた。

案内者はそうだと答えた。

しばし「ミール」号の外形を見つめていた総書記は、一度上がってみようと言った。

宇宙ステーション「ミール」号について言えば宇宙科学技術の総合体、結晶体として長い間ロシアが誇りとしてきたものであった。

それでロシア側は有能な専門家に説明させるよう特別措置を講じていた。

ところが船室に入って内部を見回した総書記は案内者の説明を待たずに分かると言ってうなずいた。

そして船室のあちこちを指差しながら、これは宇宙飛行操縦盤で、あれは宇宙飛行士たちの居室であり、またこれは他の室に入る連結路であり、あれは宇宙空間に出る脱出口だと内部構造を一つひとつ説明した。

ロシアの科学者の一人はこう言った。

金正日総書記がすべての分野に対する深い知識をもった傑出した人物であることは知っていたが、宇宙科学分野にまでこのように精通しているとは知らなかった。総書記は実に驚くべき天才だ」

感想文

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