生けにえになった乙女
日本帝国主義者が赴戦(ブゾン)湖に発電所を建設する時である。
野口という者は1930年晩秋のある日の明け方、取水口の前の山脊で通水直前にいわゆる「盛大な」祭りを行った。さまざまな神供を積みあげた祭壇の前には20歳のオンナンという朝鮮人乙女が鎖に縛られて倒れていた。
野口は水神に美しい乙女を捧げてこそ通水がうまくいけると言い、オンナンを生けにえにしよと連行して来たのである。
いよいよ僧侶の念誦が終わり祭壇の香煙も立ち消えた。巡査がオンナンを取水口の水門の上に掛けた足場に立たせた。その下には青黒い水が渦巻いていた。
オンナンは日本の殺人魔を憎悪に満ちて睨み付けた。それに慌ててやつらは祭壇の足場を支えていた横木の紐を斧で切れてしまった。瞬間オンナンは青黒い水の中に落ちてしまった。日本帝国主義はこのように朝鮮人の膏血を絞り、死の奈落に追い込んだ不倶戴天の敵である。