アメリカはテロ王国(10)
国際テロの頭目(4)
第三に、アメリカは国際テロリストを極力庇護し、支援しているテロ支援国家である。
アメリカはすでに、フセイン追放後のイラク支配のためのテロ支援資金として五百万ドルを用意していた。
この資金はイラクの反政府勢力である「全国大会」に提供する四百万ドルのテロ支援金とは別個のもので、ワシントンに本部を置く中東研究所に提供する資金であった。この発案者の一人が、米国務省の元次官補エドワード・ワーカーである。このテロ支援金は、亡命者の手を借りてのイラク転覆用ではなく、イラク内部でのクーデター支援に使用するためのものだといった。
二言目には「テロ支援資金ルートを断ち切らねばならない」と高唱するアメリカは、こうした自己の罪状を何をもってしても隠しきれるものではない。
アメリカはチェチェンで国際テロリストらが活動していることが確認された後にも、ひきつづき分立主義者を庇護しながら、ロシアの当然の自衛的安全措置を非難していた。
パレスチナに国際監視団を派遣するという国連安全保障理事会の決議案にひとり拒否権を行使することでイスラエルのテロ虐殺蛮行を側面から支援したのも、ほかならぬアメリカである。
アメリカでは、世界各国でテロリストの烙印を押され、または起訴された者までが保護を受けて闊歩している。
アメリカのフロリダ州には、キューバにたいしてさまざまなテロや転覆・破壊活動をおこなった者が米政府の保護のもとで暮らしている。
数千名の無実な人々を殺害、暗殺した罪で起訴されたグアテマラの元国防相エクトルはアメリカに居住し、ハーバード大学ケネディ政策研究所の最高学位まで取得した。ピノチェトの執権当時、情報局のスパイとして数百名の罪なき民間人を虐殺したチリのテロリストのアルマンド・ラレユス、アルゼンチンの悪名高いテロリストのゴルジ・アザク、サルバドルで「死の師団」を指揮して数千名の罪なき住民を殺害した連中をはじめ、世界各国のテロリストがアメリカで保護を受け、快哉を叫んだ。
アメリカが「テロの頭目」と決めつけていたビンラディンは、ほかならぬブッシュ一族と久しい前から癒着した関係にあったことが明らかになった。すでに破産したアメリカのエンロン社は、ブッシュに選挙用の裏資金を提供しただけでなく、タリバン執権後に送油パイプライン建設の交渉費として四億ドル以上のブラック・マネーの取り引きをし、その大半をタリバンの主要人物に賄賂していた。タリバンを「悪魔」呼ばわりしていたアメリカが、裏ではタリバンとブラック・マネーの取り引きをしながら互いに癒着していたのである。これはどう見るべきか。
アメリカはややもすれば他国を「テロ支援国家」と決めつけて圧殺しようとするが、テロ支援の罪状が明々白々になったアメリカこそ正真正銘のテロ支援国家である。
アメリカの『ボルチモア・サン』紙は「アメリカは世界最悪のテロ支援国家」と評したし、アメリカの平和運動家ジョン・フィルジャーは「アメリカの根本主義は全世界テロリズムのもっとも重要な源」だと述べた。アメリカの国家テロ、軍事テロは「覇権テロ」「帝国主義的テロリズム」である。
アメリカは現在、百余りの国に自国の軍隊を駐屯させており、数多くの核弾頭を保有している。これはアメリカの「拡大戦略」を実現するためのテロ手段としていつでも乱用されうる危険をはらんでいる。
悪事はわが身に返る。火取り虫は火で焼け死ぬものである。
アメリカはテロ王国であることを認め、あらゆる形のテロを即刻中止すべきである。