朝鮮の三十八度線(10

悲劇の三十八度境界線(

しかしアメリカは今度も「投票機械」を駆使して結局朝鮮の分断案は賛成三十一、反対二、棄権十一で通過した。

この決議案(A/538)にはつぎのように指摘されていた。

「…小総会の意見として一九四七年十一月十四日の総会決議項目に従い、そして、それ以後の朝鮮における事態の発展にてらして、国連臨時委員団が入りうる朝鮮の地域内で決議百十二(二)に含まれた計画を履行することが、この委員団にになわされた任務であることを決議する」(国際問題研究所『三十八度線に関する資料』平壌、一九八四年、八一ページ)。

アメリカは国連小総会なる場で国連決議をでっちあげ、国連朝鮮臨時委員団に決議の実行を委任するとともに、そうした分断行為を南朝鮮占領米軍の力で保障するようにした。

朝鮮人民は民族分裂というきびしい情勢に直面した。

これに対処して金日成主席は、全人民をアメリカの単独選挙策動排撃闘争へと導いた。

国連小総会で単独選挙決議案が提出された翌日の一九四八年二月二十日、北朝鮮民主主義民族統一戦線中央委員会第二十四回会議は、全朝鮮同胞へのアピールを発表した。

アピールは、ソ米両軍が朝鮮進駐二年半におこなった全般的活動内容を公開し、モスクワ三国外相会議決議の履行とソ米共同委員会の活動を破綻させた責任がアメリカ側にあることを明らかにした。

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