アメリカはテロ王国(8)
国際テロの頭目(2)
武力侵攻は自主的な国を侵略し、支配するためのアメリカの物理的な国際テロ手法である。
アメリカは第二次大戦後、一九九一年初までに、発展途上諸国にたいし百八十五回の武力侵略を強行した。
以下はその一端を示すものである。
―― 一九四八~一九五三年、九万の米軍を投入してフィリピンの民族解放闘争を鎮圧した軍事作戦。
―― 一九六一年四月、爆撃機編隊を出動させてキューバの首都ハバナと各地を猛爆し、傭兵を送り込んでプラヤヒロンでおこなった武装挑発。
―― 一九六二年十月、海軍兵力によるキューバの封鎖、カリブ海の危機醸成。
―― 一九六四~一九七三年、五万の米軍、二千五百機の航空機、四十隻の軍艦を動員したラオス侵略。
―― 一九六四年、パナマ運河地域で利権回復を要求する民衆の闘争を二万の米軍を動員して鎮圧したテロ作戦。
―― 一九六五年四月、三万八千余の米軍、数百機の航空機、ほぼ四十隻の軍艦を出動させ、ドミニカ民衆の革命闘争を鎮圧した陸海空合同軍事作戦。
―― 一九六一~一九七三年、五十余万の米軍を投入したベトナム侵略戦争。
―― 一九七〇年五月以降、三万の兵力、五百機の航空機、四十隻の軍艦を出動させたカンボジア侵略。
―― 一九八二~一九八三年、「平和維持軍」の名目で千六百名の米海兵隊を進入させたレバノン侵略。
―― 一九八三年十月、「情勢不安」と「アメリカ人保護」の名目で一万五千の米軍を投入したグレナダ侵略。
―― 一九八六年四月、六十余機の爆撃機によるリビア猛爆。
―― 一九八九年十二月、二万二千余名の米軍によるパナマ侵攻。
自主的な国、発展途上諸国にたいするアメリカのこうした武力侵略は、陸海空共同作戦による立体的な武力侵略であるという点、投入される兵力と装備が途方もない規模であるという点、侵略の口実が「情勢不安」「アメリカ人保護」「アメリカの安全脅威」といった強盗じみたものであるという点、首都や国家元首の官邸を問わず無差別に空爆したという点、必要とあらば一つの国にたいして二重三重の侵略を繰り返すという点において、最大のテロ戦争であった。
具体的な例をいくつかあげればよく分かる。
一九八六年の春、西ベルリンでナイトクラブ爆破事件が発生した。米兵一名が即死し、六十余名のアメリカ人が負傷した。捜査の結果、この事件はリビアを攻撃するために仕組まれたアメリカの自作自演劇であった。
一九八九年十二月のパナマ侵攻の際にも、「アメリカ人保護」「民主主義守護」、といった途方もない口実のもとに武力侵攻を強行して罪なきパナマ民衆を手当たり次第に殺害するとともに、都市や村落を破壊した。そして彼らの指揮棒にしたがわないからと、ノリエガ将軍を逮捕し、「麻薬犯罪人」に仕立てて四十年の禁固刑に処した。
主権平等を主張する国々に国家テロを加えるならず者の国家、それもほかならぬアメリカである。
一九七六年にキューバの旅客機を空中爆破させたのもアメリカであり、一九八五年にエジプトの旅客機をハイジャックしたのもほかならぬアメリカである。八十数名の女性と子供を殺し、二百五十数名を負傷させたベイルート爆弾テロは、アメリカの元国防長官ラムズフェルド自らが計画し強行した犯罪である。当時中東担当特使であったこの悪漢は、ベイルート周辺の寺院に高性能爆弾を仕掛け、ラッシュ時に爆発させたテロリストの主犯である。
世界を驚愕させたバングラデシュと東ティモールでの超大規模なテロ虐殺をほしいままにした殺人者もやはり「ノーベル平和賞」まで受けた元米国務長官ヘンリー・キッシンジャーである。後、機密外交文書の公開でその真相が明らかになった。
在外外国大使館にミサイルを撃ち込んで人命に危害を加えるに至っては、まったく驚愕せざるを得ない。
一九九九年五月八日未明、在ユーゴスラビア中国大使館に三発のミサイルを撃ち込んで数十名を殺傷し、二階建ての建物を破壊したならず者の国家。こうした主権国にたいする侵害を「地図上の誤り」「誤爆」と言い逃れするアメリカは果たして何ものなのか。
国際的正義も公正さもないアメリカ、国連も国際法もすべて彼らに服従させようとするアメリカ、こんな国が悪質のテロ国家でなくて何であろうか。