国家無形文化遺産―妙香山伝説
妙香山は景色が美しいだけでなく、悠久な歴史が秘められている山として有名であり、それにまつわる伝説も多い。
多くの伝説の中には、妙香山を民族史に名を馳せるすぐれた人物が生まれる名山と見なした伝説などがある。
たとえば、朝鮮民族の建国始祖の檀君の出生にまつわる話をテーマにしている伝説「檀君窟と檀君」、朝鮮の代表的な古代神話の一つである「解慕漱神話」を妙香山の自然地物と結びつけて反映している伝説「仙遊峰と解慕漱」などを挙げることができる。
反侵略闘争の過程に発揮した朝鮮人民の愛国的偉勲を称えた伝説もある。
代表的に、妙香山の卓旗峰には13世紀の前半に外来侵略者を撃滅する戦いで大きな役割を果たしたキム・チリョ将軍の話が秘められている。
卓旗峰の形成由来を見せるこの伝説には侵略軍を全滅させたキム・チリョ将軍と高麗軍の勝利を地元の大きな誇りとし、後世に長く伝えようとする同地の人民の志向と念願が反映されている。
ヨドカワツツジとピョンウォルの伝説では、か弱い女性の身でありながら殺戮と略奪をこととする外敵とあくまで戦った朝鮮女性の強靭な闘争精神と民族的節操を称えた。
壬辰祖国戦争(1592年~1598年)の時期、僧侶の身で危機に瀕した国を救うために献身的に活動した愛国的な僧侶を称えた伝説も少なくないが、「戦乱を予告した風鈴の音」、「西山大師の六環杖の話」などがそれに属する。
「金剛窟」、「五仙峰」、「引虎台」、「龍淵の滝」、「ミョンアンス」、「獅子の滝」、「甘露水とチョウセンサンショウウオ」のように妙香山の自然風致を称えた伝説もある。
このように、妙香山伝説は朝鮮人民の民族的誇りと愛国的闘争精神、新しいものに対する志向と念願を反映していることによって、民族の貴重な文化遺産となっている。