ありがたい人たち

ありがたい人たち

この1月初のある日の夕、リ・オッキョン女性(平壌市万景台区域仙内洞第79人民班在住、40歳)は退勤の折り、紋繍院―光復駅行きバスに乗った。

バスが一停留所を通り過ぎたとき、リ・オッキョン女性は胸が苦しくなってきた。ずっと前からの狭心症が発作したのだった。窓を開けてほしいと言う彼女の顔はだんだん真っ青になってきた。

「患者さんです。心臓蘇生薬のお持ちの方がおりませんか」、側にいた女子大生がお客さんたちに言った。

お客さんたちは約束したかのようにポケットとカバンの中で薬を探して水筒とともに渡した。

しかし、その前に彼女は意識を失った。お客さんたちは彼女の手をもみ経穴を押すなど救急策を講じた。このとき、40代の中年女性が内ポケットにしまっていたものを彼女の口に入れた。ジャコウだった。

「お客さんもお体の具合が悪いように見えるが…」

「命の危ない人から救うべきです。運転手さん、早く病院から行っていただきたいです」と中年女性は何気ないように言った。

このようになって、バスは路線を変えて近くの普通江区域人民病院へ向かった。

数名の青年が彼女を救急蘇生科に運び、病院では救急治療が始まった。

ずいぶん時間が経って救急蘇生科に行った人たちが戻ってきた。

「峠は越したそうです。ご安心ください」

バスは暗くなり始めた通りを走った。しばらくして、意識を取り戻したリ・オッキョン女性は病院門を出た。「命を救ってくれたありがたい人たち、彼らの姓名や住所を私は知りません。ところが、彼らの姿から骨肉の情を感じました」と彼女は言った。

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