主体108(2019) 10月 22日
民族の財宝―高麗青磁

高麗青磁は高麗時代(918~1392)に製造した最も優れた磁器として朝鮮民族の代表的文化遺産の一つである。

高麗初期に製作された磁器は、三国と渤海および後期新羅で発展させてきた緑釉や黄褐釉の陶磁・磁器であった。

高麗磁器は11~12世紀に全盛期を迎え、13~14世紀にその優秀性が生かされ、さらに発達し、朝鮮封建王朝時代(1392~1910)にも広く製作、普及された。高麗磁器は朝鮮の北部山間地帯を除く殆どの地域で製作された。

高麗磁器は、その本色を基準にする時、青磁、白磁、黒磁、栗色磁、真紅色磁に分けることができ、その装飾技法から見れば浮き文様の磁器、凹彫文様の磁器、透文様磁器、掻落文様磁器、象嵌磁器、粉粧磁器などに分けられる。

高麗磁器の形態線は殆ど長い曲線になっているので、細くて柔らかい感じと生命力を与える。それ故、高麗磁器を一名線の磁器ともいう。

また、その形態が多様で斬新である高麗磁器には、杯、茶碗、瓶、丼、皿、湯沸し、壺、植木鉢、香炉、火鉢、化粧箱、硯滴、硯、筆筒などがあり、形もさまざまである。竹の子や瓢箪、石榴、マクワウリなどの植物の形を象ってつくった湯沸かしや瓶、鳩・オシドリ、亀・獅子、竜などの動物や魚、人形模様の硯滴など高麗磁器は、いずれもその形が多様で新奇なものである。

その中でも最も多く生産され、優れたものは青磁である。

高麗青磁はその色が独特である。

万寿台創作社陶磁器創作団のシン・ヒョンス人民芸術家はこう語っている。

「祖先たちは高麗青磁の色が透明、かつきれいだったので、すでに、秋空の青色や雨の後の空色、深山に流れる水色、金剛山上八潭の清水の色になぞらえた。こうして高麗磁器を高麗翡色磁器、高麗青磁と呼んだ」

このような翡色は、単なる色の配合や濃淡の変化によるものではなく、技術工学的な処理によってもたらされた色の「水晶体」と言える。

高麗の陶磁工たちは、この色を素地の鉄分や釉薬の還元焼成過程の熱工学的な原理を利用して作り出し、この翡色には鮮やかでさっぱりとして穏やかなものを好む朝鮮民族の感情と趣味、嗜好が秘められている。

高麗青磁は、その装飾技法においても最高の境地に達した。

とくに、磁器に色とりどりの模様を刻み込む象嵌手法は高麗陶磁工たちが発見した神秘なもので、彫刻的手法を用いて絵画的装飾効果を出す方法である。

今まで知られている象嵌青磁には、柳の枝がしなやかに垂れている川辺で一つがいになって遊ぶオシドリと鴨を刻みつけたこともあり、雲と鶴、花と蝶、竹と松の木を刻んだものもある。このような高麗象嵌装飾技法は朝鮮固有の技法である。

神妙な翡色と多様、かつ優美な象嵌模様装飾、柔らかくて律動的な形態美の調和、それが当代はもとより、今日も変わらぬ高麗青磁の独特な魅力である。

高麗青磁は民族の財宝であり魂である。

今日、高麗青磁は国家の細心の指導の下にその発展の最盛期を迎えている。万寿台創作社陶磁器創作団をはじめ、専門的な創作団で青磁を製作しており、平壌美術総合大学などの各教育機関でその技法を引き継いでいく人材を育成している。

「人参花模様象嵌青磁花瓶」、「長生桃模様象嵌青磁花瓶」、「葡萄模様の壺蘆形湯沸し」、「鯉模様の透刻装飾花瓶」などの国宝級の価値をもつ現代高麗青磁が多く創作されている。その中には高さが2メートルも超える特大型高麗青磁もある。

現代高麗青磁は、日本で行われた「現代高麗青磁2人展」(1983年)、「現代高麗青磁・絵画名人展」(1987年)、2014上海国際芸術博覧会、中国景徳鎮国際陶磁器博覧会をはじめ、中国、イギリス、シンガポール、インドネシアなど世界各国で催された多くの博覧会、展覧会で金賞、一等賞を受賞した。

高麗青磁工芸は国家無形文化遺産である。

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